リードを育てる、慣らすとは
リードはしばらく吹いていると鳴らしやすくはなりますが、鳴らしやすくなってしばらくすると寿命になります
植物なので振動で繊維のいらないものが出たり、胃液も植物は溶かすので、先端が溶けて薄くなるのかと思います
もちろん強く鳴らすほど寿命は短いのですが、リードの硬さにもよります。
最初から鳴るものは育てなくてもいいのですが、硬い場合や鳴りにくい場合は、しばらく水につけて吹いて、やわらかくして、を繰り返します。
硬いものを育てた場合は寿命は長いです
サンボーンは昔は、瓶に水を入れてリードを漬けたまま持ち歩いていたそうですが、おすすめではないです
最初、しばらく水につけて、吹いてリードケースにしまっておけばいいです、その時鳴りにくいものは、
リードの調整
をします
リードの調整は、バランスをよくするだけ、左右のしなり具合を調整するだけ、先端は薄くすると寿命が短くなります
先端を薄くすると最初から鳴りますが、音も薄くなり、噛む癖も付きます
高音も出しやすそうに思うかもしれませんが、それは噛んで出した薄い音になります
実際フラジオだと薄すぎると出ません、ファズも出ませんというか出しにくい
へなちょこなリードになります
息のスピードが速くなるほど薄いリードはへなちょこです
ちょうどいい硬さで、音も太くなり演奏も安心してできます
リードが薄くなってきたら、先端1mmくらいをリードカッターでカットすればまたしばらく持ちますが、古いと音の細かい振動はなくなっているので捨てたほうがいいです
練習ならカットして使いますが、高音やフラジオはなるべく新しいリードで練習しましょう
薄くなったリードでは噛んで、口を痛めます
自分が思うよりも硬めのリードのほうが、腹式で息のスピードを上げる事ができます
鳴らしやす過ぎるリードではラクですが、練習にはなりません
かといっても、薄いリードのプロもいるので、演奏を聞いてどんな吹き方なのかをマネすればいいですが、その薄い音をカバーするためにサックス本体を金メッキの使ったり、厚めの音になるサックス使ったりとサックスに金がかかります
薄いリードで普通のサックスだとかなりな薄い音になります
初心者でラクに吹きたいなら、人工リードの2くらいでもいいですが、録音ではケーンのリードを使いましょう
人工リードばかり使用はやめましょう、サックスは高価なのに人工リードで音を悪くしてしまいます
この先は、音も暖かいいい人工リードが出てきたら、そればかりでもいいですが、今は人工リードはやはりダイナミックレンジが狭いです
しばらくすると、育てたり慣らしをしなくても鳴らせるようになります
リードを選ぶ、という練習のほうが大切